どうして、品質管理は記録,記録とうるさいのか?

作業者目線の日誌

現場上がりのリーダーと品管育ちの担当者で、一番話が合わないであろう会話のひとつが「記録であります。

すみません、例えばのエピソードが始まります。。

たとえばのエピソード:

品管の一般社員が、自分よりかなり年配の製造部の〇〇課長

「その記録は残っていますか?」

「そのやり方、手順に記載されていませんよね」

なんて言葉を、恐る恐るビビりながら言わなければならない場面、よくあることです。
それに対する課長の回答は、そのしわくちゃの顔がさらに厳しくなることで言わずとも知れる
まぁまず、一般平社員であってもちゃんとこういうことを言えなければ立派な品管としては育ちません
現場でこのしわくちゃ顔にボロクソいわれて凹んで品管室に戻ってくる(実体験実話)。
これを経験し、このやりとりを繰り返すことで本人もその課長もレベルアップしていくことは忘れてはならないところです。

課長の言い分:
課長はなぜ嫌な顔をしたのでしょうか
課長のほうの立場から話せば、彼は作業場・製造現場で人や設備を相手するのが仕事です。1日に何時間デスクワークをしており、何時間現場に出て仕事をしているでしょうか。人にしても機械にしてもトラブルが発生しないものはありません。毎日毎日何らかのトラブルが発生したり、不調が続いていたり、で、それを現場で解決に導くのが彼の仕事です。

解決には過去の経験が大事で、しかも、すぐにその場で解決が求められます。それをいちいちメモを取りながらだと、ライン停止や問題解決が長引く、ラインが再開できない、出来高が減ってしまう。やるとしても後回し後回し!!が本音でしょう。

品管社員の言い分:
ではなぜ品管は「記録は~」とか、「手順が~」とかすぐ言うのでしょうか
彼は決められたルールに従い、決められたルールの範囲である状態を「良し」とすることが仕事です。人にしても機会にしても原料にしても製品にしても、トラブルの無い/異常品がない状態が手順となっており彼のルールなのです。

万一トラブルが発生しても今すぐ解決するよりこれ以上発生させない、再発させないことが優先され、問題解決が長引こうがダメなものを良しとはできない!!が本音でしょう。

のびた

では、どうすれば私はよかったのでしょう。。。

両者の落としどころと歩み寄り
課長に記録の大切さを理解してもらうことが重要です。

「記録する」ことが最終的に自分のラインを守ってくれることを何度も説明する必要があります。

決められたルールから逸脱しているとき、トラブルのときこそ記録が重要であることを説明してあげてください。その時の記録さえ残っていれば、その内容を手順に組み込むところは品管が手助けできる。課長の預かっている人や設備やラインを、手順を補強することで優秀な工程に替えるチャンスであり、それを手伝いたいことを(相手を立ててそして遠回しに言葉で導きましょう
そして、現場トラブル復旧後の工程で製造される製品が一番クレームを受けるリスクが高いことも説明してあげましょう。その際、課長の適切な処置の記録が残っていれば、この現場で起きたトラブルと客先からのクレームは無関係で、課長には非が無いことの物的証拠になります。
現場のパフォーマンスを上げるために何とか記録を付けさせる。そして手順書の作り替えを共同作業で行う、という手助けが、それぞれの立場をリスペクトしあい信頼関係を構築することにつながります。

Follow me!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました