抜き取り検査とは
品管業務のひとつとして、次工程に進めるか合-否をつけるための抜き取り検査(サンプリング検査とも言います)というものがあります。
定められたグループ毎(例えばロット単位)に検査を行います。通常、グループ全数を検査することはなく、グループの中から一部抜き取って検査を行います。
※一部を抜くっていうのにも、どれだけの数を抜くのかルール決めがあります
抜き取った検体は、仕様書/規格書で決めた基準に沿って確認を行います。
抜き取った検体の出来でグループ全体の合否の判断を行うことになります。
検査結果に不満あり!! 対決、現場のお偉いさん
抜き取り検査で否とされたロットは次工程には進めなくなります。
生産現場では、それでもどうしても使いたい場合があります。その部材以外は既に準備が整っているから今さら予定を変えられない、在庫状況からしてどうしてもそれを使って、作って、出荷したい場合があります。
こんな時、「品管は何で不合格にするんだ!!」と他部署から怒られることすらあるんですよね。
そうした場合、サンプリング数を増やして追検査をし否とた状況証拠を増やしたり、全数検査をして否となる部分全てを全摘出するなどと、他部署に多少忖度しながらも品管本質は揺るぐことなく処置を進めたりします。
ではどうすれば?
母集団の大きさから統計的にサンプリング数を割り出す手法などでどの業界の品管もサンプリング数を決めているとは思いますが、そのやり方に不服のある方々もいるのです。
『全数見てないだろ!! そのなかに使えるものあるだろ!!』
が彼ら(現場)の見解のひとつとなっているのです。
いいたいことはわかりますが、でも、全数検査ってのは大変です。検査をするってだけで膨大な労力と時間を使います。
サンプリング検査と全数検査、ではどちらをするのが正しく、どのように考えたらよいのでしょうか。
理想だけを言えば「両方ともやらない方向に向かう」ことが正解だと思っています。。
特に若い品管検査員によくありがちなんですが、「現場に行って抜き取り検査することは重要な仕事です」という思い込みです。検査が大事、検査ありき‼ ではないことを検査員にこそ理解しておいて欲しいのです。なぜなら検査が生産性(=利益の源)を増やすことは無いからです。
全数監査と抜き取り検査 より重要なこと
では、何が重要なの?というとこういうことです。
『不合格が出ない製造工程の確実性、つまり、工程管理で工程のレベルを最大限にあげる』ことこそが品管担当者が一番重きを置かなければならないところになります。
工程が確実であれば品質検査なぞはしなくても不良品は出ない‼ということにつながります。全数検査もサンプリング検査も上回る大事なことなのです。
製品の抜き取り品質検査<製造過程の工程検査
とわたしは解きます。これだけは覚えておいて下さい。
話は戻りますが、その理想を理解したうえで検査に取り組むことがよろしいかと思います。ルール、手順がある以上、現場から冷たい視線を浴びても否は否で、凛とした態度で対処していきましょう。
深掘りキーワード
- 工程管理
工程管理とは、作業の工程や手順を適切な状態にし、維持することです。納期から逆算して各工程のスケジュールを定め、業務プロセスの標準化を目指します。
具体的には、
- 正しい手順を守って作業ができるように作業手順を標準化
- 高品質な製品を製造できる人材を育成するための教育訓練
などを行います。製造現場の設備能力を維持するための、定期的な点検や見直しも工程管理に含まれます。
製造業で品質管理を行うときのポイント4つ【重要性と構成する要素も解説】- あおい技研 (aoigk.co.jp)
- 凛とした態度
優柔不断な態度は禁物です。凛とした態度の習得には、例えば、、、わたしはサッカーの4級審判資格を持ってます。資格取得のオススメというよりのではないのですが、実際にサッカーの試合の審判をやるとホント見につきますよ。
選手たちに優柔不断な態度でやってると、試合が荒れて、いやな気分になりますので(^_^;)
キーワードの入手
サンプリングの基礎にはやはり統計を知っておく必要があります。統計入門のご紹介です。
また、FDA対応の高度なサンプリング全般の手法を学ぶには最適の本のご紹介もさせていただきます。
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