受入検査ってなに?
製造工場に原料や資材、半製品が入ってくる。
今から、これを使って私たちの製品を製造する。
「良い製品」とは私たちの工場だけで作れるものではなく、この工場に入ってきたモノが、どれだけ良いか?にかかってくる。
その状態を確認するのが受入検査です。
受入検査には基準があるよね。どのレベルまでOKで、どうなったらNGなのか。
それを明記したものが規格書とか仕様書と呼んでて、これも品管が管理・作成しているよ。またどこかでそのお話もしますね。
受入検査を疎かにして入ってきたモノを使った場合、後工程で何かトラブルがあった時にとても大変!!になります。
「トラブルの原因がどこにあったのか?」
「トラブルの影響はどこまで広がっているのか?」
などを調査することに膨大な時間・労力が必要になってしまいます。
だからこの受入検査の段階で、‘いつもと違う’に気が付くことがとても重要なことになるのです。
受入検査は単調な作業だから、新人君に任されることがおおいのね。
ある会社に私が新入社員として配属されたときも、最初の業務が資材の受入検査でした。
毎日毎日倉庫に入ってくる、同じ形の資材の受入検査です。1日数10ロットの検査が続きますww。
抜き取って検査。手に取ってみるが見た目みんな一緒。あぁ時間が過ぎるのが遅い、眠くなってくるwww。
そんなときにお茶の水博士にそっくりな品管部長さんが、
「品質管理で一番重要な仕事を任せているんだぞ」と言われたことを、
20年以上経った今でも鮮明に覚えています。
深掘りキーワード
- ロット
ロットとは、広辞苑では以下の説明になりますが、
生産や出荷の単位としての、同一種類の製品の集まり。
医薬品GMP上は以下の解説となります。
「ロット」とは、一の製造期間内に一連の製造工程により均質性を有するよう
に製造された製品及び原料の一群をいうこと。この定義中、「原料」とは医薬品
の製造に用いられる物(資材、中間製品を除く。製品に含有されないものを含む。)
を意味するものであること。
物流や営業・販路でも使われる用語で、場所場所で意味合いが異なりますが、
医薬・食品取扱いを行う品管/品証的には 『品質が要求内容に適合しており、かつ、均一性があるもの』ということになると思います。
医薬品業界はGMP(Good Manufacturing Practice)というものがありそちらで用語の定義などがあります。また国内では日本薬局方などでも「ロット」などの用語の定義紹介があります。
- お茶の水博士
言わずと知れたアトムの保護者役として登場する科学者さんですね。
↓いやこの変装グッズより、わたしの師匠は似てたわ。思い出が壊れるwww
↓こっちのほうはかわいい
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